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人とつながる、ボランティアでつながる―友人と地域と仲間と

2020年7月18日(土)に、かながわを中心とするユース(大学生・高校生)による社会参画型交流イベントが「かながわユースフォーラム」がオンラインで開催された。このイベントは神奈川大学の社会教育課程を学んでいる学生が中心となって企画から運営までを行った。そこで今回は、かながわユースフォーラム学生副代表の渡邊さん(人間科学部3年)にイベントを企画した経緯から当日を迎えるまでの日々を振り返ってもらった。

かながわユースフォーラム2020は、『ユース(若者)が集まって、ボランティアのこと、地域のことを新たに知る。いろんな人の経験や考えを聴きながら、自分ごととして考える。同じ気持ちを持っている人、自分と違う考えの人と交流する。』そんな新しい人・新しいことに出会える機会を設ける場です。(『』内は公式ホームページより一部抜粋)

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かながわユースフォーラムのチラシ

学生主体での企画始動

かながわユースフォーラムの最大の特徴は学生(若者)が主体となって取り組むということ。この企画立案のいきさつはこうだ。人間科学部教授、齊藤ゆか先生からの「神奈川でもユースのボランティアフォーラムをやろう」という一言、そして、以前から有志でボランティア活動に取り組んでいた学生の「輪を広げたい」という思い。そんな2つの思いの元に2019年9月、現学生実行委員のコアメンバー6人が集った。そうして「かながわユースフォーラム」事業が始動した。
この「かながわ」には、初回ということでまずは“神奈川区”に立地する“神奈川大学”をメインに、ゆくゆくは“神奈川県”を視野に入れた3つのかながわの意が込められている。

私たちコアメンバーは、右も左も全く分からない手探り状態の中でも週に1度、学生だけでのミーティングを半年間、開き続けた。若者(ユース)の間や地域に現在ある課題は何なのか、本事業を行うにあたって何を目指し、何を目的とするのか。
話し合いを重ねるうちに0からの試みでも徐々に、自分たちは何をしたいのか、本事業を通して参加者の若者(ユース)にどうなってほしいのかといった基盤となる方向性が定まっていった。

そして事業を展開するにあたり、地域課題の解決をバックアップする次年度のかながわ地域支援補助金(神奈川区)に申請することとなる。自分たち学生が完全なる外部、しかも行政に向けプレゼンを行う貴重な機会だ。私も含めた3人の学生が緊張とも恐怖ともいえぬ面持ちで臨んだ。結果は及第点、減額されはしたが無事審査に通った。私はこの結果を学生メンバー全員が初めての経験の中で上々だと捉えている。

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補助金審査会でのプレゼン資料の一部

急遽決まったオンライン開催

補助金の受給が決定後、新型コロナウイルスの余波を受け、大学が入構禁止となる。もちろん、実行委員会の招集や大人数での集会はご法度。はてさてフォーラムの開催をどうすべきか、先生方も学生実行委員も大いに思い悩んだ。選択肢は2つ。10月(12月)に延期し対面での開催を目指すか、Zoomを用いてオンラインでの開催を試みるか。どちらにも大きな長所と短所があり、学生実行委員の中でも意見が割れる。そこへメンバーの1人から「素人の対策には限度がある。加えてそのことにそこまでの人員や労力は割けない」という一言が投じられ、オンラインでの開催が決まった。6月もすぐそこの頃だった(開催は7月18日)。

かくしてそれぞれが担当プログラム(かながわユースフォーラムは全体会・分科会・リフレクションの三部構成になっており、分科会ではさらに6つのテーマに分かれる)を全速力で詰めることとなった。大学事務局や社会福祉協議会、NPO法人の方々といったたくさんの協働パートナーにもご参加をいただく、かながわユースフォーラム実行委員会。各担当プログラムさらに、それ以外の役割、広報や全体進行、アンケートなどのミーティング。各自が極めて限られた時間の中で、自分たちが納得できるよう、参加者に何かを残せるよう、膝を突き合わせ続けた。皆、各々の講義やバイト、就活(準備)があったが、懸命に時間を合わしプログラムを煮詰めていった。

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<写真①>副実行委員長と学生実行委員

高揚感と緊張感でいっぱいの当日

怒涛の日々を越え、迎えた7月18日。最終リハーサルの前に皆の気持ちを確認する。自分も精一杯楽しみたい、まだ不安がある、当日という実感が湧かない、わくわくする、ひどく緊張している—。それぞれ様々な感情を胸に本番まで準備を進めた。

定刻に近づくにつれ徐々に待機室の人数が増えていく。事前申し込みでは160人ほど、実際の参加人数は若干減って140人ほどだった。それでも140人もの人が参加してくれた。いよいよ高揚感と緊張感が最高点に達する。

軽快な音楽とともにフォーラムが始まる。全体進行の2人が盛り上げつつ、上手く回していき、そのまま全体会へとシフト。全体会担当に加え、ゲストスピーカーのお2人も流石のトークだ。滞りなくプログラムが進む。そして参加者も実行委員メンバーも6つに分かれる分科会へ移り行く。それぞれができうる限り、最大限の仕上がりを目指したプログラムを遂行する。各会、トラブルが何も起こらなかったというわけでもない。ただ、そこで撮られたスクリーンショットやリフレクションでの各分科会紹介、後の参加者アンケートの結果から、少なくとも参加者に何か残るものがあった分科会となったことは明らかだった。
分科会終了後はフォーラムも終盤、リフレクションに入る。先に書いたが、リフレクションでは各分科会の中で何をしたのか、どのような雰囲気だったのかを全体で共有する。そして最後に、参加者も学生実行委員も協働パートナーも、全員が1人1つ宣言をする(下記写真②)。やりたいこと、思ったこと、自分でも行えることなど、思い思いの言葉を書く。この夏休み直前での宣言を実行したかは各人次第。このフォーラムで少しでも何らかの影響を与えることができていればと願う。

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<写真②>それぞれの宣言(リフレクションにて)

アンケートの結果から言えば実に9割の参加者がボランティア活動に参加してみたくなったと言う。ウィズコロナやアフターコロナの中ではこれまでと全く同じ活動は不可能だ。そんな中であっても私たちにやれることはある。今回のフォーラムではその可能性を示すことができたと私は考えている。今できることを考え、新たに生み出す。そして各人ができることをする。そのようなことが今、様々なボランティア活動や地域活動に求められているのではないだろうか。


ありがとうございます。
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もっと、神奈川大学のことを知ってもらいたい。 たくさんの「人」が行き交い、新たな可能性が生まれる場に。
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