004 お金をあげても損をしていないし、お金をもらっても儲かっていない?:贈与と個人所得課税の不思議な関係
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004 お金をあげても損をしていないし、お金をもらっても儲かっていない?:贈与と個人所得課税の不思議な関係


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【私の研究はこんな感じ】
 商品を買ったときとお金をあげたとき、あなたはどちらの方が「損をした」と感じるだろうか。働いて給料を得たときとお金をタダでもらったとき、あなたはどちらの方が「儲かった」と感じるだろうか。どちらの問いの答えもおそらく後者だろうと思うのだが、実際には、前者には所得税(個人が損をしたり儲かったりした場合に関係する税)が関わる一方、後者には所得税が関わらない場合がしばしば生じる。私は、これらの点につき、贈与と所得課税に関する基礎理論を踏まえて考えている。具体的には、贈与者(あげた人)と受贈者(もらった人)は、所得税制度において同じ人(1つの課税単位)とみなされているのではないか、ということを論じている。

【 こんなコラボをしたい】  
 具体的な検討対象として、これまで、クラウドファンディング(CF)の課税問題を軸に議論をしてきた。具体的には、個人間の寄附型CFで資金を調達した者には、贈与税ではなく所得税が課されるべきではないか、と議論してきた。ただし、CFの実態についてはよくわからないことが多いため、たとえばCFを行っているプラットフォーム企業の方など、各種CFの実態についての知見がある人とコラボをしてみたい。また、今後、いわゆるインターネット上の「投げ銭」の課税問題についても議論していきたいと考えている。この点についても知識がないため、投げ銭の実態について知見がある人とコラボをしてみたい。

【私はこんなことができます】
 これまで、日米の比較法的検討を軸に税法学の研究を行ってきた。そのため、アメリカの税法の規定や議論については,ある程度の土地勘がある。また、私自身は税理士資格を持っていないので税務相談を行うことはできないが、実務家にある程度の繋がりはあるため、実務的な観点もふまえながら検討を行うことができる。提案としても、「理念上どうなるべきか」という観点が学問上最も重要視されるべきことは当然ではあるが、個々の納税者や実務の観点もふまえながら議論をしたいと考えている。たとえば、CFについても、所得税ではなく贈与税が課されてしまえば赤字のプロジェクトにも課税がされてしまう、という点をふまえながら検討を行ってきた。

【問い合わせ】
 神奈川大学研究支援部産官学連携推進課

ありがとうございます。
もっと、神奈川大学のことを知ってもらいたい。 たくさんの「人」が行き交い、新たな可能性が生まれる場に。