
フランス語との出会い
スキ
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阿部 克彦 准教授
私がはじめてフランス語に接したのは8歳の時でした。父の仕事の関係でベルギーのブリュッセルに引っ越しをすることになり、すぐに現地の小学校に入学することになりました。当時はまだ日本人(というよりアジア人)が珍しかったせいか、学校に入るなり全校生徒に取り囲まれたことをおぼえています。
はじめは言葉が一言もわからなかったので一年生のクラスに入れられ、担任の先生からフランス語の課外授業を受けることになりました。その後はヨーロッパだけではなく、北アフリカ(チュニジア)やカナダ(ケベック州)など世界各地のフランス語圏にも居住したので、言語だけでなくその国や地域特有の多様な価値観や世界観にも触れることになりました。
このように多文化やマルチリンガルな環境で育った経験が、今でも新たな言語を学ぶことや、異文化に適応する際のハードルを下げていると感じます。
みなさんも在学中になるべく複数の異なった言語や、それを育んだ文化に触れておくことは将来の大きな宝となるのではないでしょうか。

今やフランスでもポピュラーな北アフリカの代表的料理クスクスとミントティーです。

ベルギーといえば、なんといってもムール貝とビールです。フリット(ポテトフライ)もベルギーが発祥とのことです。
もっと、神奈川大学のことを知ってもらいたい。
たくさんの「人」が行き交い、新たな可能性が生まれる場に。