031 19世紀の小説と文法書:小説でわかる当時のことばの用い方ー小説をとおして近い過去から現代への文法変化をさぐるー
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031 19世紀の小説と文法書:小説でわかる当時のことばの用い方ー小説をとおして近い過去から現代への文法変化をさぐるー

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【 私の研究はこんな感じ】   
 現代の学校文法のもととなる規範文法が確立したのは18世紀後半のイギリスです。それは産業革命の始まりの頃と重なり、富を得た者が上の階級へ行くことが可能になった時代でした。階級差があいまいになると、階級にあった正しいことば使いを学ぼうと多くの人が文法書を買い求めました。そんな時代の小説を読みながら、どんなところで文法に反した言い方がでてくるのか、あるいは文法に反していても気にせずに使われていることばはないかなどを調べています。また、小説では、作家が無意識にことばを選んでいることもあり、それらについては作家の男女差、年齢差などの点から考察しています。

【こんなことを教えてください】     1
 9世紀の小説は版権がきれているので電子版の入手は簡単にできますが、20世紀の小説は前半のものしか入手ができません。19世紀の代名詞の文法変化をみると、たとえば関係代名詞whomのかわりにwhoを使う現代風の用法(例:He is the man who I met yesterday.)は20世紀に入ってから本格的になると推察されます。20世紀全体の小説20冊くらいをコーパスにして文法変化の追跡調査をするにはどのような方法があるでしょうか。また、このような文法に「ゆれ」のある用法がでている20世紀の小説があれば教えていただきたいです。

【私はこんなことができます・こんな協力ができます】   
 19世紀のアメリカ小説の文法用法の研究もしています。この時代の小説には、ピューリタンやクエーカー教徒が登場する小説があります。それらの人々は古風なことばを使っています。その独特のことばの違い(ただし小説でですが)がどのような歴史的・文化的要因と結びついているかについて意見をかわすことができれば興味深い知見が得られるのではないかと思います。

【問い合わせ】
 神奈川大学研究支援部産官学連携推進課

ありがとうございます。
もっと、神奈川大学のことを知ってもらいたい。 たくさんの「人」が行き交い、新たな可能性が生まれる場に。