学問への誘い

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言の葉ノートを開く時~言葉の記憶|原 良枝

言の葉ノートを開く時~言葉の記憶|原 良枝

原 良枝 国際日本学部特任教授・比較文化・比較基層文化論  あなたの好きな言葉は? 心が動いた言葉はありますか。  例えば「意志あるところ道は開ける。」よく聞く言葉だとは思いますが、私にとっては特別で大切な言葉です。大学三年生の秋、将来の進路を決めかねて安易な方向へ進もうとしていた時に友人がかけてくれた言葉だからです。不思議なもので、この言葉を口にすると私はたちまち大学生へ逆戻りし気持ちまで若返ります。まるで、タイムマシンのような作用を引き起こすマジックワードです。  私

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新入生のあなたへ|知花愛実

新入生のあなたへ|知花愛実

知花愛実 経営学部助教・先住民研究  新入生のみなさん、自由な世界へようこそ! 晴れて大学生になった今、どんな人と出会い、何を学び、どんな経験をしてみたいですか。みなさんの中には親元を離れ上京し、慣れない地で不安と期待を胸いっぱいにこの春を迎えている人もいることでしょう。自由を手に入れたのも束の間、自由には自制心と責任、タイムマネジメントが重要であることに気づきはじめた頃かもしれません。これらは習得するまでに多少時間かかりますが、一度マスターできれば、大学生活もその後の人生

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異国に行って学ぶこと|灘山直人

異国に行って学ぶこと|灘山直人

灘山直人 経済学部准教授・国際ビジネス論  異国に行くと何か新しい刺激を得られるような気がする。日常から離れた場所に身を置くことで、気分転換できるとともに、もしかしたら日本にはない刺激を得られるのではないかと心のどこかで期待する。それは出張中の会社員であっても、旅行中の家族であっても、留学中の学生であっても、定年退職後に海外移住した人であっても共通して抱くものではないだろうか。私もそんな異国での刺激を期待して30歳を過ぎてフィンランドで暮らし始めた。最初は何でも面白く映り、

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好奇心と興味の種まき|西田依麻

好奇心と興味の種まき|西田依麻

西田依麻 外国語学部准教授・スペイン文学 幼少期の思い出  「よ・う・ち・え・ん?」  「そう。幼稚園っていうのよ」 そう初めて母に教えてもらった。私たちは散歩の途中、とある幼稚園の前に立っていた。午前中だったのだろうか。私の目に映る、私よりちょっと年上に見えた男の子たちや女の子たちが沢山いた。そして、彼らはその「ようちえん」という所の庭で大きな声を出して走りまわったり、砂場で泥団子を作ったり、滑り台やブランコで遊んだりしていた。みんなの笑顔と楽しそうな声そのものが、つ

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学問することはモノの収集からはじまった|角南聡一郎

学問することはモノの収集からはじまった|角南聡一郎

角南聡一郎 国際日本学部准教授・仏教民俗学 津山という土地  私は岡山県の北部、津山市という人口約10万の盆地で生まれ育ちました。津山市付近は勝田層群(第三期中新世)が広がり、化石の産地としてマニアの間では知られた土地です。また、津山盆地には旧石器時代から江戸時代までの遺跡が各所にあり、考古資料との距離は近く感じられました。こうした環境は私のその後の人生に大きな影響を与えました。 化石採集への情熱  昭和37(1962)年、市内松原の吉井川河原で、中学生がクジラの化石を発

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