好奇心と興味の種まき|西田依麻
西田依麻
外国語学部准教授・スペイン文学
幼少期の思い出
「よ・う・ち・え・ん?」
「そう。幼稚園っていうのよ」
そう初めて母に教えてもらった。私たちは散歩の途中、とある幼稚園の前に立っていた。午前中だったのだろうか。私の目に映る、私よりちょっと年上に見えた男の子たちや女の子たちが沢山いた。そして、彼らはその「ようちえん」という所の庭で大きな声を出して走りまわったり、砂場で泥団子を作ったり、滑り台やブランコで遊んだりしていた。みんなの笑顔と楽しそうな声そのものが、つ