学問への誘い

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宇宙エレベーターへの挑戦|江上 正

江上 正 工学部教授・ロボット制御 宇宙エレベーターをご存じだろうか? 地上から天空の宇宙空間にある静止衛星さらにはその先までテザー(ベルト)を伸ばし、それに沿ってクライマー(自走式昇降機)で昇降するという構想である。 宇宙エレベーターの構想にはいくつかあるが、宇宙エレベーター協会も指針にしているNASAの関係者が提唱している構想を紹介しよう。これによるとテザーに沿ったクライマーの想定速度は新幹線並みであり、地上から約3万6000km上空の静止軌道までほぼ一週間かけて行

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考えを深め、理解を高める力を持ち、人と協働する|上田 渉

上田 渉 工学部教授・触媒物質化学 今の学生は勉強が大変だ。今時の学生の学力がどうの、こうのと言っているのではない。 学ぶことがどんどん増え、十分に追いつけなくなっている状況を言っている。むしろ多くの学生は科学の最先端からどんどん取り残されつつある。 しかし、これは至極当然のことで、広い意味での科学(学問)は自ら進展する特性をもつため、日々新しい領域が生み出され、それに伴って学術と技術がどんどん発展し、広がり、高度化するためである。 したがって、学生に限らず、大学教授も

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