学問への誘い

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G・ボワソナードと日本の法制度|白取 祐司

G・ボワソナードと日本の法制度|白取 祐司

白取 祐司 法学部教授・刑事訴訟法  フランス人、ギュスターブ・ボワソナード(Gustave Boissonade)が横浜港に到着したのは、明治6(1873)年11月15日のことだった。マルセイユ港を出たのが9月28日だから、実に90日間の船旅ということになる。余談だが、私はマルセイユに2週間ほど滞在したことがある。昔の佇まいを残した商港で、船旅の起点として当時はかなりの賑わいだったであろう。  明治政府は、日本の近代化を推し進めるために、フランスなど当時の先進国から多くの

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「リベラル・アーツ」とは何か?|深澤 徹

「リベラル・アーツ」とは何か?|深澤 徹

深澤 徹 国際日本学部教授・平安・院政期の文学  せっかく法学部や工学部(ここは経済学部や理学部、医学部や看護学部でもかまわないのだが)に入ったのに、その学部に特有の専門領域をあつかう科目は、なかなか受けさせてもらえず、その前に、めんどくさい語学とか、高校の授業の延長のような一般教養なんかの、まどろっこしい科目ばかり受けさせられて、うんざりだ!  大学に入ったばかりの新入生は、そんな感想を抱くのではないだろうか。どうしてこんな回り道をしなければならないのか。こんなことやって

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