学問への誘い

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宇宙エレベーターへの挑戦|江上正

宇宙エレベーターへの挑戦|江上正

江上正 工学部教授・ロボット制御 宇宙エレベーターをご存じだろうか? 地上から天空の宇宙空間にある静止衛星さらにはその先までテザー(ベルト)を伸ばし、それに沿ってクライマー(自走式昇降機)で昇降するという構想である。 宇宙エレベーターの構想にはいくつかあるが、宇宙エレベーター協会も指針にしているNASAの関係者が提唱している構想を紹介しよう。これによるとテザーに沿ったクライマーの想定速度は新幹線並みであり、地上から約3万6000km上空の静止軌道までほぼ一週間かけて行く

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思い込みを脱する|川嶋伸佳

思い込みを脱する|川嶋伸佳

川嶋伸佳 人間科学部准教授・社会心理学 「うーん、やりなおしだね」。 そう言われて絶望したのは、卒論提出まであと数週間に迫ったある日の午後でした。学部生だった私は、卒論のテーマを「血液型性格判断」に設定していました。A、B、O、ABの血液型ごとに性格が異なるという考え方は日本ではほとんど文化として定着しているので、読者の皆さんも一度くらいは耳にしたことがあると思いますが、それ自体に科学的根拠はありません。 授業などで取り上げると、信じていたのにショックだったという声が少

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