学問への誘い

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大学の講義は役に立つ?|飯塚重善

大学の講義は役に立つ?|飯塚重善

飯塚重善 経営学部准教授・コミュニケーションデザイン 学生時代の思い出深い講義は、入学直後の微分積分学の初回講義である。担当の教授が教室に入ってくるなり、自己紹介なども無しに板書が始められた。後日わかったのだが、微分積分学に繫がる実数論の初歩「デデキントの切断」の話だったようである。 今だから言えるが、私などは、心底数学が好きで数学科を選んだのではないので、高校の時から大学レベルの数学に挑戦するといった先行的な取り組みもなく、高校数学だけで漠然と〝面白そうだな〟という軽い

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AI時代の大学の歩き方|知久哲彦

AI時代の大学の歩き方|知久哲彦

知久哲彦 理学部准教授・統計力学 今の若い世代は生まれたときからデジタル機器に囲まれ、スマホが片時も手放せなくなってしまっている時代です。だからと言ってこの小文はキャンパス内でスマホ歩きを勧めるものではありません。 情報技術が人間社会にインパクトを与えた三つのステージを挙げてみると、まずは人間をはるかに超える計算能力と扱える情報量を獲得した第一段階、あらゆる情報機器がネットワークで結ばれ、どこにいても各種の情報に容易にアクセスできるようになった第二段階(これは日本で言えば

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予期せぬ出会いへの扉|近江美保

予期せぬ出会いへの扉|近江美保

近江 美保 法学部教授・国際法 月並みな言い方ですが、入学とは新しい環境との出会いだといえます。 新しい環境といっても、入社や単なる転居と違うのは、入学には、新しい環境で何か新しいことを学ぶという目的があることです。 知らない環境に足を踏み入れることで、緊張したり、わからないことが多くていやだなと思う反面、こういうことを学んで、将来はこういう自分になりたいという期待も入学にはつきものです。 また、入学という扉の先にある新しい環境では、想像もしていなかった予期せぬ経験と出会

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